僕をデザイナーにしたロゴマークたち
ついに盆休みも過ぎさってしまいましたねえ。
めまぐるしく変わる状況にただただ翻弄されるだけだった男YWCDサイモトですどうもこんにちは(疲労)
もう「来い早く盆が」なんて言わないよ絶対
唐突ですが私ね、ロゴマーク大好きなんですよ。
今業界にいるのはその仕事に携われるからやってるようなところありますね。
しかしオタク少年として華々しく人生をスタートさせた私がなぜデザイナーになったのか。
それは、空想作品の作中で使われた架空のマークの影響が大きいように思います。
クリエイターの作った作品、その世界観に準じたロゴマークは非常にかっこよく、創作意欲の原点となりました。
そして空想世界から始まった興味は、次第に実際の世界に広がっていったわけですね。
そしてめでたくデザイナーとしてやっていると。ありがてえ…ありがてえよ。
今回は、そのデザイナーの下地になっていたであろう架空のロゴマークを何点か紹介してみようと思います。
つまりは女子ども置いてけぼりの、知識として何の役にも立たない記事です。許しておくれ。
科学特捜隊 チームエンブレム【ウルトラマン】
お前一体何歳だよと言われそうですが32歳です。よろしくお願いします。夏休みに毎日やってたんだよ…。
主題歌にある「胸に付けてる マークは流星」いま見てもちょうイカしてますね!
オレンジの隊員服にこの流星マークのピンバッチがまた生えるんですな。
陰陽道における魔除けの象徴・五芒星を使うことで、未知の存在から人類を守る組織であることがわかります。
「ロゴマークはシンプルかつ印象的でなくてはならない」を体現したとても良いマークだと思います。
ほいでこれ軍隊じゃなくて警察組織なんですね!無理がないかその設定!
本部はパリだそうです。道理でオシャンティーだよ(死語)
ティターンズ【機動戦士Zガンダム】
私の人生をあらぬ方向へねじ曲げたアニメ「ガンダムシリーズ」からのエントリー。
前作「機動戦士ガンダム」に登場した組織「地球連邦軍」から派生した組織「ティターンズ」のロゴマーク。
「翼を広げた猛禽に流星」ティターンズの頭文字「T」を意匠化した、いかにも軍的な造形がかっこいいですね。
ギリシア神話のティーターン神族に由来、「大地の子ら」という意味で、彼らの地球至上主義思想を表しています。
マーク中の星が表してるように精鋭部隊であり、構成員はいかにもプライドが高くいけ好かない奴ら揃い。
けどなんか惹かれるんですよねえ…。矜持があるからですかねえ…。ブラックだぜ絶対この団体…。
特務機関 NERV 【新世紀エヴァンゲリオン】
私の性格を非常に歪ませたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する組織のロゴマークです。
全体としてはイチジクの葉をモチーフとしています。これは旧約聖書でアダムとイブがエデンの園で「知恵の実」を食べ、知恵を手にした時羞恥心から体を隠した葉だそうです。武田久美子は貝殻で隠してましたよね。
葉っぱが半分なのは「生命の実」まで手に入れることを恐れた神によりエデンの園を追放されたため、だそうです。両方の実を手に入れると神様になれるんですって。実際、作中でネルフは人間を完全な生命体に近づけるため動いてました。
それにしてもカナダの国旗っぽいですよね
海賊旗【ONE PIECE】
これは皆さんご存知ですね。ワンピースにおける海賊旗です。
お話については…まあ皆さんご存知なので言及しません。海賊それぞれにマークが設定されてるのがいいですね。
注目すべきは拡張性で、おおまかなテンプレをベースとして設計されているので、付加された要素がわかりやすく、二次創作などでファンがオリジナルのマークを作る際にも、イメージの統一が図りやすいという親切設計です。
調べてみたら出るわ出るわ
冒頭の画像、ものっそいボケてますが私もオリジナルで旗作ってみました。(製作時間2分)
低血圧の海賊団です。眼鏡にアオスジ。午前中は動きが鈍いぞ!
東亜重工 【弐瓶勉作品に登場】
これは完全にいろいろこじらせてた高校の時に初めて見ましたね。
弐瓶勉作品(BLAME!/BIOMEGA/シドニアの騎士)などに数多く登場する架空の重工業企業、たまに組織です。
全体の繋がりに意味はなく、単純に使いやすいから使ってるようです。インダストリアル感が素晴らしいですね。
造形はカタカナの「ト」を簡略化したものかと思ってましたが作者により否定されてました。なんなんだ!
東亜重工のロゴはカタカナのトとは関係ないらしい。
— 東亜重工 nivin (@tsutomu_nihei) 2015年2月5日
弐瓶氏自体、元々プロダクトデザインをしてたそうで、作品内の造形も非常にセンス溢れるものとなっております。
たまにナウシカの東亜工廠と混同されますが別物だそうです。のわりに巨神兵っぽいモノが出てますが。なんなんだ!
以上、ざっくばらんに紹介しました。
いやあすごい。前回とのギャップがすごい。(イタリア)
ここで紹介したものはどれも実際に存在するものではないし、無くて作品が崩壊するものはひとつとしてありません。
ただデザインにおいてもそうですが、ディティールの積み重ねがひとつの大きなまとまりを作ります。
「神は細部に宿る」これです。実際、面白い作品は細かいところまで作りこまれてるものです。
なによりかっこいいですし!わたしも色々なオリジナルロゴを創りだしたものです…(黒歴史)
その経験や学習がデザイナーとしての下地となったことは確定的に明らか。
みなさまもその辺り、詳しく見てみると面白いかもしれません!もっと深く作品を楽しめるかもよ!
そしてそういうところから全く関係ない話ではないデザインの勉強会、9月10日開催です!
よりよいディティールを目指そうぜ…。